2023-02-26
遊びの中で育つ力
来園された体育遊びの専門講師の方からこんなことを言っていただきました。「この園の子どもたちは、体の動きがとてもいい。しなやかというかバランスが取れている。毎日体全部を使って、遊んでおられるのでしょうね。この園庭で・・・!」
この先生がおっしゃるには、近年子どもたちに体力づくりや強い体を作るという目的で、幼稚園でも、専門のコーチに指導してもらい、より高い跳び箱を飛ぶことや、早く走れることを目標に、体育遊びというものを取り入れている所が増えているが、健康な体の素地が出来ていない子がたくさんいて、たとえすごく高い跳び箱を飛べたとしても、でんぐり返しは出来ないとか、バランス感覚が悪かったりする。体育的な活動をする前に、もっとしっかり遊んでほしい。特に外で、汚れを気にせず、いろんな動きが出来る環境があること、毎日の自由な遊びの中に、ぶら下がったりよじ登ったり、つかまったりくぐったり。子どもは制限しなければ本来自由に体をいっぱい使って遊ぶもので、遊びながら力の入れ具合がわかり、自分の体でちょうど良い感覚を身に着けていくのだということです。走っている子をよけたり、でこぼこの園庭をうまく穴をよけて走れたりと・・・と。
高さの違う鉄棒や平均台を組み合わせたサーキット遊びをさせてもらって、意気揚々と遊ぶ子供たちの様子を見て、先生はとても感心しておられました。(柱のぼりをしていることにも!)
この園庭でたっぷり遊び、手足の先までしっかり使うリズム活動の積み重ねが、これからの大切な体作りにつながっていることを改めて実感した次第です。