根っこを育てる保育
堺市認定の保存樹木、大きなセンダンの木の下で、思いっきり遊びたくましく育ったこどもたち。たくさんの卒園生を送り出し2022年で創立72周年を迎えています。浜寺聖書幼稚園の保育は、聖書に基づくキリスト教保育と子どもの自発的な遊びをとおして心の根っこを育てる保育です。
根っこは土の中にあるので、外からは見えません。見えないので、つい早く芽が出ないものかと待ちわびてしまいます。根っこがどんなふうに伸びているのかなんて、芽の成長に比べればあまり意識しませんね。けれどもこの部分がまさに今の幼児期です。しっかり太い根を張って上に伸びていく土台を作る時期なのです。この時期は、しっかり遊びこむ時期です!
どのクラスでもその年齢にあった課題のある活動を毎日入れていますが、必ず外に出て四季折々に変化する大きなセンダンの木の下でのびのびと遊べる時間を取り入れています。自由に遊ぶ時間は放任の時間ではありません。先生たちは、この時間、一人一人の遊ぶ様子をしっかり見て、子どもたちの心の成長につながる言葉を沢山かけています。自分で考えたこと、やってみたことをきちんと認めてもらってついた自身が最後までやりきる力を育て、これからの人生に必要な自分で考える事、考えを話せること、また我慢できることや気持ちを切り替える事...全てを遊びの中で身につけていきます。
また心の成長には自分と周りの人との関係づくりもとても大切です。浜寺聖書幼稚園では、毎日の礼拝の時間をとおして、神様が自分のことをどんなに大切に愛してくださっているかを知り、その次に神様が与えて下さっている周りの人を思いやり、大切にすることを学びます。クラスのみんなで心をひとつに神様に向ける時間です。ありがとうや、ごめんねが、素直な心から出るようになることを願って、生活の中での大切な時間としています。毎日の礼拝の中で蒔かれたみことばの種がいつか実を結びますように祈りつつ。
園長 大江 朋子